驚異的なスピードで開発が進んだ「上海浦東」-2

20年ぐらい前、浦東の開発計画策定のため、伊東豊雄氏らが参加したコンペが実施されました。

が、実際の上海の成長のスピードにコンペがついてゆけず、うやむやに...

上海浦東

一番左が「東方明珠電視塔」です。

その右「中国銀行上海ビル」(地図)は日建設計、右から二番目「上海銀行本社ビル」は丹下健三氏の設計です。

上海浦東

意外かもしれませんが、中国では日本の建築家や設計事務所の作品が珍しくありません。

上海ワールド・フィナンシャル・センター

森ビルが開発したため「上海ヒルズ」とも呼ばれる「上海ワールド・フィナンシャル・センター」(地図

ジンマオタワー

浦東の超高層建築の先駆け「ジンマオタワー」(地図

より高いビルが傍に建った今、若干影は薄くなりましたがデザインは一番良いと思います。

上海浦東

世紀大道・浦東南路から「新梅聯合広場」(地図)を。

驚異的なスピードで開発が進んだ「上海浦東」-1

黄浦江東岸、外灘の対岸に位置する「浦東」

この十数年の間に都市開発が驚異的なスピードで進められました。

上海のスカイラインを変えた、高層ビル・超高層ビルが建ち並びます。

上海浦東

上海ワールド・フィナンシャル・センター展望台(地図)よりジンマオタワー、東方明珠電視塔の方角を。

上海浦東

上海ワールド・フィナンシャル・センター展望台より南側の高層集合住宅群を。

上海浦東

上海ワールド・フィナンシャル・センター展望台より東側の中層・高層集合住宅群を。

上海浦東

上海ワールド・フィナンシャル・センター展望台より南東方向を。

上海浦東

手前の広い道路は世紀大道と呼ばれる浦東のメイン・ストリート、張楊路との交差点辺りです。

神戸 旧居留地の近代建築-2

あいおいニッセイ同和損保神戸ビル(旧神戸海上火災保険ビル)

竣工以来、入居者・用途が変わらず使い続けられている「あいおいニッセイ同和損保神戸ビル(旧神戸海上火災保険ビル)」(地図

設計は長谷部竹腰建築事務所(長谷部鋭吉氏・竹腰健造氏)、竣工は1935年です。

1~3階に続くアーチ状の開口部がこのビルのファサードのデザインを特徴づけています。

この写真からはわかりませんが、北側のファサード(写真手前)はリズム感のある開口部の配置となっています。

とはいえ、事務所建築ということもあって、全体的に装飾は控えめです。

旧居留地38番館(旧ナショナル・シティバンク神戸支店)

神戸大丸南一号館として利用されている「旧居留地38番館(旧ナショナル・シティバンク神戸支店)」(地図

設計はウイリアム・メレル・ヴォーリズ氏(ヴォーリズ建築事務所)、竣工は1929年です。

建物正面の4本のイオニア式オーダー、重々しい石積みの外観等々...

ヴォーリズ氏の作品としては珍しく新古典主義的な重厚感を感じさせる作品です。

もちろん、これは銀行建築ということを意識してのことでしょう。

銀泉神戸ビル(旧神戸住友ビル)

今はもう解体され現存しない「銀泉神戸ビル(旧神戸住友ビル)」(地図

設計は長谷部竹腰建築事務所(長谷部鋭吉氏・竹腰健造氏)、竣工は1934年、2014年解体。

アラベスク風の幾何学模様の装飾とロマネスク風の半円アーチを組み合わせ、細かな格子状の窓を持ってくるなど...

当時の銀行建築ではまず見かけない、異国の宗教施設を思わせる独特の雰囲気と存在感を持つ建物でした。

地下鉄みなと元町駅

旧居留地から西に少し離れますが...

神戸市営地下鉄海岸線の駅「地下鉄みなと元町駅」(地図)の地上1番出入口です。

阪神大震災で大きなダメージを受けた「旧第一銀行神戸支店」(辰野金吾氏設計、1908年竣工)の南・西面の外壁のみが利用されています。

赤いレンガと白い御影石のコンビネーションは...

「辰野式」と呼ばれるほど辰野氏が多用したデザインです。

神戸 海岸通の近代建築-2

海岸ビル(旧三井物産神戸支店)

商船三井ビルディングの西隣に建つ「海岸ビル(旧三井物産神戸支店)」(地図

設計は河合浩蔵氏、竣工は1918年。

建て替え工事の設計は昭和飛行機工業・竹中工務店、竣工は1998年です。

阪神大震災で大きなダメージを受けた旧い建物を高層ビルとして建て替えた際...

旧い建物のファサードを低層部で再現したため、近代建築の上に高層ビルを乗せたようなデザインになっています。

相当な違和感を感じますが、個人的にはこういう事例も全然OKだと思います。

商船三井ビルディングと比較すると、装飾的は直線化・単純化され、クールでより現代的な印象を受けます。

神戸郵船ビル(旧日本郵船神戸支店)

海岸ビルの1ブロック西にある「神戸郵船ビル(旧日本郵船神戸支店)」(地図

設計は曾禰中條建築事務所(曾禰達蔵氏・中條精一郎氏)、竣工は1918年です。

海岸ビルと同じ年の竣工なのですが、こちらは古典主義様式を意識した設計です。

竣工当時の装飾はより凝ったものだったそうですが、空襲、改修を経て、現在の姿に落ち着いたそうです。

阪神大震災の前年に耐震補強工事が完成していたので、大きな損傷を受けずに済みました。

海岸ビルヂング(旧日濠会館)

神戸郵船ビルの3ブロック西にある「海岸ビルヂング(旧日濠会館)」(地図

現在はテナントビルですが、界隈では最も古いオフィスビルです。

古典様式をベースに様式の枠に捉われないデザインは、今見ても大変凝った意匠です。

が、ペディメント等が空襲により焼失し、ルーフ・トップのデザインが竣工当時とは異なっています。

設計は海岸ビルと同じ河合浩蔵氏、竣工は1911年です。

両方の作品を見比べると、設計者の意匠へのアプローチの変化が垣間見れます。

神戸 海岸通の近代建築-1

神戸市立博物館と旧居留地15番館に挟まれた道を南に進み...

チャータードビル(旧チャータード銀行神戸支店)

海岸通に出て東側の建物が「チャータードビル(旧チャータード銀行神戸支店)」(地図

設計はジェイ・ヒル・モーガン氏、竣工は1938年です。

現在は商業ビルとして利用されていますが、建物正面のイオニア式のオーダーが、銀行建築の面影を残しています。

銀行ロビーだった空間はカフェとして利用されていて、驚きのレトロな空間を体験できます。

神港ビルヂング(旧川崎汽船本社ビル)

チャータードビルの西側、海岸通に面して建つ「神港ビルヂング(旧川崎汽船本社ビル)」(地図

設計は木下益次郎氏、竣工は1939年です。

チャータードビルの一年後の竣工ですが、モダニズムの影響を大きく受けていることがわかります。

屋上東南角の塔屋は、美しいアール・デコ風の装飾で、このビルを特徴づけています。

通りの他の近代建築と比較すると、地味な印象を受けてしまいますが、時代を反映したデザインです。

商船三井ビルディング

神港ビルヂングから海岸通を西に1ブロック。「商船三井ビルディング(旧大阪商船神戸支店)」(地図

設計は渡辺節氏、竣工は1922年です。

外壁にテラコッタ、内装にはプラスターを多用した7階建てのオフィス・ビル。

旧居留地、海岸通沿いに残る近代建築の中でも最も優美な建物です。

デザインだけでなく、設備面でも、エレベータ、暖房設備など最新設備が取り入れられています。

オフィス・ビルとして以降のお手本になった作品です。

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6月16日2017年よりブログを再開しました。あちらこちらに散らばったコンテンツをまとめ中!

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