バルセロナのガウディ建築「サグラダ・ファミリア」-2

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアの南西側のファサードは「受難のファサード」と呼ばれています。

下段は十字架磔刑前夜を、中段はゴルゴダの丘までの道のり、上段はイエスの死と埋葬という形で

生誕のファサードとは対照的に、装飾を排した現代彫刻でイエスの苦しみが表現されています。

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアの鐘楼を登ってバルセロナの風景や工事中の様子を間近で垣間見ることができます。

サグラダ・ファミリア

鐘楼内部の階段を利用すれば無料で最上部まで上がれます。

が、有料のエレベーターで登って、階段で降りるようにしたほうが無難でしょう。

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアの内部の様子です。

内部は外部以上に工事中の様相で、教会建築の荘厳な雰囲気を感じるまでにはまだまだ時間が必要かなという状況です。

しかし、それでも、ガウディが目指した空間を垣間見ることは十分に可能です。

そして、訪れた誰もが「完成した姿を見たい」と感じるんじゃないでしょうか!?

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアは、(一応)ゴシック様式を基礎にしているのですが...

他のゴシック建築とは全く似ていない天井の様子です。

ドームを支える柱は、樹木のように天井近くで枝分かれします。

時間を味方につけると、このような凝りに凝った仕事ができるんだなと...

いやもう、本当に、圧巻の一言!

バルセロナのガウディ建築「サグラダ・ファミリア」-1

サグラダ・ファミリア



「サグラダ・ファミリア」(地図)は、1882年に工事が始められ、今なお工事が進められている、言わずと知れたガウディの代表作です。

当初、建築主は他の建築家に設計を依頼するも意見の対立で辞任、当時31歳だったガウディがあとを引き継ぎました。

1914年以降、ガウディはサグラダ・ファミリアの建設に専念。

1926年に亡くなるまで、人生の全てをこの教会の建設に捧げたといっても過言ではありません。

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリアの北東側のファサード「生誕のファサード」です。

1892年に設計が始められ1894年に基礎工事に着手、教会の3つのファサードのうちガウディの生前に完成した唯一のファサードです。

生誕のファサードは3つの門で構成され、イエス・キリストの幼少年期の数々の出来事が彫刻で表現されています。

2005年にこの生誕のファサード部分及び地下聖堂が、ユネスコの世界遺産に登録されました。

サグラダ・ファミリア

生誕のファサードの中央の門のエントランス上部にある「天使たちの合唱隊」と呼ばれる彫刻作品です。

日本人彫刻家の外尾悦郎氏によって修復された彫刻群です。

サグラダ・ファミリア

生誕のファサードの彫刻群は「野ざらしで良いのか?」と感じるほどに繊細な仕事がなされています。

実際、天使たちの合唱隊のように、建築作業と共に修復作業も同時進行で進められています。

サグラダ・ファミリア

生誕のファサードの中央の門の足元には亀さんが!

日本や中国の建築・庭園などに亀や贔屓などを見かけることはよくありますが...

スペインのキリスト教建築でも柱を支えるのは亀なんですね。

亀の上では全てが安定すると考えられているそうです。

バルセロナのガウディ建築「グエル公園」-2

グエル公園

「グエル公園」(地図)のエントランス前の列柱群と天井に設けられたモザイク画です。

これらの列柱は屋上の中央広場を支え、列柱の下部は貯水槽になっています。

ギリシアの植民地のイメージで計画されたため、屋上の広場は「ギリシア劇場」と呼ばれていたそうです。

とは言っても、天井の曲面やモザイク画にガウディらしさが見て取れます。

グエル公園

列柱群が支える中央広場です。

グエル公園は丘の斜面にあるため、広い平坦なスペースを確保するためこのような造りになっているのだと思います。

グエル公園

中央広場の外周部はベンチになっていて、背もたれの部分は外側・内側共に破砕タイルで装飾が施されています。

グエル公園のタイルの装飾の多くはガウディの弟子のジュジョールの作品です。

グエル公園

中央広場の背後の山側はこのような感じです。

広場から一段上がった所にカフェスペースが設けられています。

グエル公園

広場から一段上がったカフェスペースです。

まるで風化か何か大きな自然の力で、長い年月をかけて創りだされたような神秘的な雰囲気があります。

実際は人工的なものなのですが、そうと気づかない人も少なくないでしょう。

グエル公園

公園内に築かれている通路です。

あえて人工的な通路を整備して、それを自然の風景のように見せています。

バルセロナのガウディ建築「グエル公園」-1

グエル公園

「グエル公園」(地図)は、サグラダ・ファミリアと並ぶガウディの代表作であり、バルセロナを代表する観光スポットの一つです。

途中、高級感あふれる住宅街を抜け、公園のエントランス前に着いたときは、その小さな佇まいにちょっと意外な印象。

まずは、エントランスの左右に建てられている「受付棟」(左)と「守衛室」です。

グエル公園

受付棟と守衛室は、童話の「ヘンデルとグレーテル」のお菓子の家をモチーフにデザインされているそうです。

上の写真は守衛室になります。

建物の頂部は煙突です。

茶色の破砕タイルに白い鱗が点々と見えますが、これは逆さにしたコーヒーカップをモチーフにガウディが作ったものです。

グエル公園

受付棟と守衛室の間に公園へのエントランス「正門」があります。

この鉄製の扉はシュロの葉をモチーフにデザインされ、ガウディが設計したカサ・ビセンスから移されたものです。

なんとなく、この門だけは「グエル公園」には場違いな印象を受けたのですが...

何らかの理由でこちらに持ってくる必要があったのでしょうね。

グエル公園

エントラスを抜ければ、すぐ目の前に大階段。

もうご覧のとおり、大階段周辺は溢れんばかりの人・ヒト・ひと!

いや、もう、本当に、ガウディの人気の高さは想像を超えるものがあります。

グエル公園

大階段の途中にあるドラゴン(オオトカゲ)。

愛嬌のある表情をしていますが、完成当時の写真を見ると、手足は細く、歯は尖っていて、全体的に獰猛な印象です。

皆さん、このドラゴンの撮影に必死で、さらに階段が混む原因に。

バルセロナ郊外のガウディ建築「コロニア・グエル教会」

コロニア・グエル教会

バルセロナの郊外、カタルーニャ鉄道「Colonia Guell」駅から15分ほど歩いたところにある「コロニア・グエル教会」(地図)。

1908年に着工するも建設途中にガウディはサグラダ・ファミリアに専念するためこの仕事から1914年に手を引きました。

クライアントのグエル氏も工事を中断させたため建築的には未完の作品です。

工事が進んでいた地下部分のみ礼拝堂として利用されています。

コロニア・グエル教会

周囲の景観に溶け込ますため、外観は田舎風にデザインされています。

ガウディは、敷地内にある木々を切らないで済ますために設計の変更も行ったそうです。

コロニア・グエル教会

コロニア・グエル教会礼拝堂へのエントランスです。

礼拝堂内の天井もこのようなつくりです。

コロニア・グエル教会

大変ユニークな庇付の窓です。

現在のステンドグラスはガウディがデザインした竣工当時のものの複製品です。

コロニア・グエル教会

ステンドグラスを保護する金網のようなものは、織機の針を再利用したものです。

星を中心に六角形がつくられ縦横に連続しています。

未完の作品ですが、ガウディの建築作品の中でも評価は高く、また、サグラダ・ファミリアのプロトタイプ的な作品でもあります。