台北に残る日本人建築家の作品-3

「国立台湾博物館」(地図)は、台湾で最古の博物館です。

設計は野村一郎氏、竣工は1915年。

国立台湾博物館

外観は、古代ギリシャ建築をモチーフにした新古典主義建築。

内部は、ルネサンス風で中央のドーム部分にはゴシックの要素も取り入れられています。

国立台湾博物館

複数の様式を取り入れた折衷的なデザインは、台湾では珍しいそうです。

また、当時の最新技術だった鉄筋コンクリートと煉瓦を組み合わせた構造が採用されています。

国立台湾博物館

設計の野村一郎氏は、台湾・朝鮮などで現台北賓館、旧朝鮮総督府庁舎などを手掛けました。


国立台湾博物館土地銀行展示館

国立台湾博物館の道路を挟んで北側に建つ「国立台湾博物館土地銀行展示館」(地図

前「土地銀行」、旧「日本勧業銀行台北支店」だった建物です。

設計は日本勧業銀行建築課、竣工は1933年。

国立台湾博物館土地銀行展示館

2006年に修復工事が行われ、2010年に博物館としてリニューアル・オープンいたしました。

列柱の並ぶ古典主義的なデザインと、台湾の建物によくある庇付の通路、

さらに日本的な意匠とが融合した大変興味深い作品です。

国立台湾博物館土地銀行展示館

また、構造、設備、材料等々にも当時の最新の技術・技法がつぎ込まれたそうです。

建物そのものが歴史であり、博物館の展示作品だと言っても過言ではないでしょう。


合作金庫銀行城内分行(旧台北十信本店)

設計者は不明ですが、それがまた興味をそそる「合作金庫銀行城内分行(旧台北十信本店)」(地図

竣工は1927年、日本では1920年代後半に、様々な建築様式の建物が建てられましたが...

こういうデザインの建物が、日本ではなく台湾に建てられたというのが興味深いところ。

合作金庫銀行城内分行(旧台北十信本店)

正面エントランス横のオーダーのデザインが、他では見たことのない大変個性的なもの。

合作金庫銀行城内分行(旧台北十信本店)

建物正面中央には二羽のふくろうが...

ふくろうが寝ずの番をしている!という意味があるそうです。

この作品に限らず、台北の日本人建築家の作品は、意匠にのびのびした感じ、自由さが感じられます。

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