大阪 淀屋橋界隈の建築作品-1

淀屋橋

土佐堀川に架かる橋の一つ「淀屋橋」(地図)。

設計はコンペで一等になった大谷龍雄氏の案を元に、武田五一氏と元良勲氏が実施設計を担当、竣工は1935年。

地下鉄御堂筋線と一体的に建設されたため、デザイン・技術の面で当時大変注目された鉄筋コンクリート造のアーチ橋です。

すぐ北側にかかる「大江橋」と共に重要文化財に指定されています。

日本銀行大阪支店

御堂筋をはさんで大阪市役所の西側に位置する「日本銀行大阪支店旧館」(地図)。

設計は辰野金吾氏、葛西万司氏、長野宇平治氏、竣工は1903年。

当時のベルギーの国立銀行をモデルにルネッサンス様式を採り入れたネオ・バロック様式です。

現在、銀行業務は、西側にある新館で行われています。

大阪府立中之島図書館

大阪市役所の東隣に建つ「大阪府立中之島図書館」(地図)。

設計は野口孫市氏・日高胖氏、竣工は1904年。

外観はルネサンス様式、内部はネオ・バロック、中央の列柱・ペディメント部分は新古典主義の様相です。

界隈は、昨今の公園整備で現代的な都市公園に変わりましたが、図書館の姿に変化はないと思います。

大阪市中央公会堂(中之島公会堂)

中之島のシンボル!と個人的には考えている「大阪市中央公会堂(中之島公会堂)」(地図)。

設計はコンペにより岡田信一郎氏案が選出、辰野金吾氏と片岡安氏が実施設計を担当、竣工は1918年。

ネオ・ルネッサンス様式を基調とし、バロックやセセッションの要素も取り入れられています。

が、コンペ案からは、ボリューム・意匠ともかなり変更が加えられたようで、辰野氏の影響が強すぎるように思えます。

水晶橋

大阪市役所と府立図書館の間を北へ、堂島川に架かる橋の一つ「水晶橋」(地図)。

可動堰として1929年に竣工、 1982年に歩行者専用橋に改装されました。

照明器具、橋へのアプローチ部分の足元のデザインが素敵です。

京阪電鉄なにわ橋駅地上出入口

2008年10月に開業した京阪電鉄中之島線(全線地下)の「なにわ橋駅」(地図)の地上にある出入り口です。

設計は安藤忠雄氏、竣工は2008年。

中之島公園内に出入り口が設けられるということで、中之島線の他の駅の地上出入り口とは違うデザインが施されています。

大阪 北浜界隈の建築作品-4

武田道修町ビル

小西家住宅から道修町通を西に2ブロックの所に建つ「武田道修町ビル」(地図)。

設計は松室重光氏、竣工は1928年。

界隈は製薬会社のオフィスが集まるエリアで、武田薬品工業の旧本社ビルだった建物。

もともと3階建ての建物で、東側部分や4階部分は後の増築です。

シンプルなデザインですが、それ故に現在にあっても時代を感じさせません。

小川香料

生駒ビルヂングから平野町通を2ブロック程西に行ったところに建つ「小川香料」(地図)。

設計は本間乙彦氏、竣工は1930年です。

アールデコスタイルのレトロ感に溢れた小さな可愛いらしいビル。

2~4階の窓と庇が一体化したような開口部のデザインが独特です。

フジカワビル

生駒ビルヂングから堺筋を南に2ブロック、瓦町一丁目交差点の南東角に建つ「フジカワビル」(地図)。

設計は村野藤吾氏、竣工は1953年。

この規模のビルの村野氏のスタイルを確立したと言われる作品です。

竣工時は大通りに面したガラスブロックの壁面が大いに話題になったことでしょう。

生駒ビルヂングを見た後にフジカワビルを見ると、モダニズム建築が与えたであろう衝撃みたいなものが伝わってきます。

船場ビルディング

小川香料の1ブロック南、淡路町通に建つ「船場ビルディング」(地図)。

設計は村上徹一氏、竣工は1924年。

竣工当時、事務所と住居が一つになったビルとして大変注目を浴びたとのこと。

昨今の事務所ビルにはない、個性的な空間とアットホームな雰囲気がとても新鮮です。

綿業会館

三休橋筋と備後町通の交差点の北東角に建つ「綿業会館」(地図)。

設計は渡辺節氏、設計主任的なポジションで村野藤吾氏、竣工は1931年。

大阪というより日本を代表する近代建築のひとつです。

外観はシンプルで何気ないのですが、内部は部屋ごとにスタイルを変えた豪華なつくりになっています。

日本綿業倶楽部のホームページの「施設ご紹介」から、その豪華な装飾が垣間見れます。

大阪 北浜界隈の建築作品-3

髙麗橋野村ビルディング

新井ビルからさらに堺筋を南下、高麗橋一丁目交差点の北西角に建つ「髙麗橋野村ビルディング」(地図)。

設計は安井武雄氏、竣工は1927年。

安井氏の初期、高層ビルとしては最古の作品です。

1階部分の特にエントランス周りや庇、各階の腰壁部分などは、大変個性的な装飾・意匠が施されています。

竣工時は6階建てでしたが、後に7階が増築され、全体のフォルムにどこかアン・バランスな印象を受けてしまいます。

三井住友銀行大阪中央支店

髙麗橋野村ビルディングの堺筋を挟んだ向かい側に建つ「三井住友銀行大阪中央支店」(地図)。

設計は曾禰中條建築事務所、竣工は1936年。

髙麗橋野村ビルディングはモダニズム建築を代表する作品ですが、こちらは新古典主義様式の正統派、典型的な三井の銀行建築です。

この作品の竣工の年に中條氏が、翌年に曾禰氏が亡くなられたため、曽禰中條建築事務所の最後の作品になりました。

伏見ビル(旧澤野ビル)

堺筋から伏見町通を西に1ブロック行った所に建つ「伏見ビル(旧澤野ビル)」(地図)。

設計は長田岩次郎氏、竣工は1923年。

上部の丸窓が外観上の特徴なのですが、現在は全てが潰されています。

何気ない感じのレトロなビルですが、この穏やかな丸味を帯びたデザインを今実現することは無理だなと感じます。

小西家住宅

堺筋、道修町一丁目交差点の北東角に建つ「小西家住宅」(地図)。

設計者は不明、竣工は1903年。

表屋造、土蔵造の大規模な町家で、近代大阪の町屋の特徴が見て取れます。

竣工時は母屋も3階建てでしたが、関東大震災後に耐震性の問題から3階部分を撤去し、ほぼ現在の姿に落ち着いたそうです。

生駒ビルヂング(旧生駒時計店)

堺筋、平野町一丁目交差点の南西角に建つ「生駒ビルヂング(旧生駒時計店)」(地図)。

設計は宗兵蔵氏・大倉三郎氏、竣工は1930年。

時計塔とスクラッチタイルの外装にテラコッタの装飾が見事なアールデコスタイルのビル。

3階以上の各階を二分して水平線を強調したデザインのため、5階建てのビルですが、それ以上の高さがあるように感じます。

大阪 北浜界隈の建築作品-2

大阪証券取引所

土佐堀通と堺筋が交差する北浜一丁目交差点南東角に建つ「大阪証券取引所」(地図)。

設計は長谷部竹腰建築事務所、竣工は1935年。

長谷部竹腰建築事務所(日建設計の前身)の最初の作品です。

大阪証券取引所

2004年に建替えられましたが、旧市場館部分が保存されていて一般にも開放されています。

新古典主義建築の装飾をさらに簡素化したようなデザインが大変印象的です。

ちなみに建物前の銅像は五代友厚氏です。

難波橋

堺筋の中之島を挟んで土佐堀川と堂島川に架けられた「難波(なにわ)橋」(地図)。

設計は宗兵蔵氏、竣工は1915年。

天神橋、天満橋と共に「なにわの三大橋」の1つに数えられています。

界隈で進められていた中之島の整備工事も一段落、以前の危なくて妖しい雰囲気が一変して現代的な都市公園に...

中村健太郎法律経済事務所

北浜一丁目南の交差点から西に1ブロックと少し行った所に建つ「中村健太郎法律経済事務所」(地図)。

設計は村野藤吾氏、竣工は1938年。

一見モダニズム、しかし、玄関周や照明器具にはモダニズムの枠を超えた意匠を感じます。

村野氏の初期の作品で、らしさを感じる作品だと思います。

新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)

堺筋に面して建つ「新井ビル(旧報徳銀行大阪支店)」(地図)。

設計は河合浩蔵氏、竣工は1922年。

現在1,2階は洋菓子のお店「五感[GOKAN]」さんが入居していますが、竣工時は1,2階は銀行(3,4階は貸事務所)として建設された建物です。

単純化・直線化されてきた河合氏の意匠が、脱銀行建築を容易にしたように感じます。

大阪 北浜界隈の建築作品-1

北浜ネクスビル(大阪大林ビル)

大阪で建設された最初の超高層ビル「北浜 NEXU BUILD(旧大阪大林ビルディング)」(地図)。

設計は大林組、竣工は1973年、2013年5月まで大林組の大阪の拠点でした。

このシンプルなフォルムとファサードは、オフィスビルの基本のようなシンプルなプランを積み重ねることで産み出されています。

永らく、界隈には他に超高層ビルはなく、ランドマークとしても大変目立つ存在でした。

2階建てのエレベーターの採用は国内初です。

ル・ポン・ド・シェル ビル(旧大林組本社ビル)

北浜 NEXU BUILDの土佐堀通を挟んだ北側に建つ「ル・ポン・ド・シェル ビル(大林組旧本店ビル)」(地図)。

設計は平林英彦氏(大林組)、竣工は1926年です。

現在はレストランとして利用されていますが、こちらも大林組の本社ビルとして建設された建物です。

事務所ビルだったこともあって装飾は控えめですが、スクラッチタイルにテラコッタの装飾がアクセントを与えています。

福原ビル(国光生命保険相互会社大阪支店ビル)

ル・ポン・ド・シェル ビルから西に20m程行ったとことにある「福原ビル(国光生命保険相互会社大阪支店ビル)」(地図)。

設計は久野節氏、竣工は1930年(資料によっては1932年)。

敷地が三角形に近く、コーナーの階段室部分がアールを描いてデザイン上の特徴になっています。

阪神高速道路が建設される前は、中之島の景色が美しかったでしょうね。

正和

道を挟んだ正面には大阪証券取引所が建っているという大阪の金融街の中心...

土佐堀通に面して土蔵造りの小さな2軒長屋が残されています(地図)。

設計者は不明、竣工は明治30年頃だそうです。

この小さな建物に最新の超高層ビル以上のオーラを感じます。

北浜レトロビル(旧桂隆産業)

北浜一丁目の交差点から東にすぐの所に建つ小さなビル「北浜レトロビル(旧桂隆産業)」(地図)。

設計者は不明、竣工は1912年です。

現在は紅茶専門店が営業していて、紅茶を頂きながら中之島の風景を楽しむことができます。

竣工時の姿が内外に残る可愛らしいビルです。

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